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ハビフ・ヌルマゴメドフ vs エジソン・バルボーザ感想

12月31日大晦日に行われた試合の感想です。

一言で言えば感動しました。バルボーザに。ヌルマゴメドフは盤石の強さでしたね。

バルボーザは身体能力高い系の天才型のストライカーだと思っています。こういったファイターはヌルマゴメドフのようなレスラーに滅法弱いと考えています。実際、ベニール・ダリウシュを相手にKOしたものの、ダリウシュの前進と組み付きに大苦戦を強いられることとなりました。

試合は序盤から小気味好く強いロー、ミドルを蹴るバルボーザと、それでもおかまいなしに前進を続けるヌルマゴメドフ 。ヌルマゴメドフ の強すぎる圧力にバルボーザは次第に手が出なくなり、絶対に行きたくないケージ際に詰められます。

抜群のボディバランスを誇るバルボーザなら対処できると踏んでいましたが、ヌルマゴメドフのケージレスリングは規格外でした。最初はバルボーザがテイクダウンされずにケージ際から逃げることに成功したものの、一度テイクダウンされると地獄が始まります。

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ヌルマゴメドフはどのポジションからも強いパウンドを打てます。手打ちで軽く打っているように見えるパウンドでも鈍い音が響き、バルボーザの目は次第に虚ろに。この試合は結論から言うと15分間ヌルマゴメドフの人間離れしたプレッシャー、テイクダウン&パウンドでヌルマゴメドフが30-24もつく大差で圧勝しています。

僕がバルボーザに心を打たれたのはバルボーザがどれだけ殴られてフラフラになって、目が虚ろになっても勝負を諦めていなかったことです。

先ほども述べたようにバルボーザは天才型のストライカーだと思っています。そして、ダリウシュ戦やファーガソン戦では弱々しい表情も見せるなど、時々心の弱さを露呈することもしばしばありました。そして、それがバルボーザほどのストライカーが完成しない理由の一つだと思っていました。

しかし、今回はパウンドを打たれ続け、目が虚ろになっても勝負を諦めないバルボーザの姿を見ることができました。

スタンドでは得意のバックスピンキックをヌルマゴメドフの首筋にヒットさせるなど、もしかすると…というシーンもありました。残念なことにヌルマゴメドフはビクともしませんでしたが…

その後のバルボーザのインタビューもポジティブなものであり、今後が楽しみとなる内容でした。

ヌルマゴメドフの盤石の強さ、バルボーザのハートの強さが見られた濃厚な一戦だったと思います。年末にとてもいい時間を過ごすことができました。

 

それにしてもヌルマゴメドフは強いですね…この様子だとファーガソンもマクレガーも飲み込んでしまうんじゃ…